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世界初演、原作歌詞の日本誤認、原語改定

新国際改訂版「マダマ バタフライ」

プッチーニ:作曲、イッリカ、ジャコーザ:台本

2009年

東京/プレ・プレミア/オーチャードホール(2000席)

主催:NPOみんなのオペラ、読売新聞社/協力:プッチーニ・フェスティヴァル財団

トーレ デル ラーゴ/プレミア/湖岸野外新劇場(3200席)

共催:プッチーニ・フェスティヴァル財団・NPOみんなのオペラ/協力:読売新聞社

延期について

 2003/4年に東京・ティアラこうとう(1102席)にて原語(イタリア語)と日本語混合での小生演出によるNPOみんなのオペラ公演、世界初の、原作に於ける日本誤認改定(歌詞に対する)「マダマ バタフライ」上演を観たイタリア文化会館・文化担当官の注進により、プッチーニ・フェスティヴァル財団モレッテイ総監督と東京で逢った結果、同総監督の要請で、東京とトーレ デル ラーゴでの同改訂版「マダマ バタフライ」を原語で、2009年上演の運びになり、そのプロジェクトを、衆議院議員・愛知和男(NPOみんなのオペラ特別顧問)、NPOみんなのオペラ理事長・鷲尾悦也、(株)博報堂、の皆様の熱いご協力を得て、鋭意進めてまいりました。しかし、誠に残念でありますが、どうしても資金調達の目途がつかず、やむなく、2009年上演をあきらめ、以後の機会をまつことになりました。
 実は、プッチーニ生誕150周年記念の本2008年夏に、「ボエーム」「トスカ」と共に「マダマ バタフライ」も作曲したプッチーニの湖畔荘がある、トーレ デル ラーゴ プッチーニ・フェスティヴァルでの、新劇場の?落としを当初はに要請されたのでしたが、イタリア側の資金不足で来2009年に延期になったいきさつがあり、今度は、上演合意書にサインするばかりになっていたのにもかかわらず、こちら側の資金調達が間に合わず、又も延期の憂き目を見ることになってしまいました。

 小生の改定は原作のイタリア語の日本誤認箇所に対するものであり、原作の意味するところを損ねることないように、最小限に努め、音楽には一切手をつけてはおりません。しかし小生の説明が充分でなく、資金援助のお願いで説明をすると、改定が演出を対象にしたものととらえられたり、また、既に百年以上も続けられてきたものだから、改定の必要はないというご意見も聴きました。

 残念なことに日本のオペラで世界のレパートリーとなったものはまだ出ておらず、長崎を舞台とし、「日本の悲劇」と副題が振られた「マダマ バタフライ」こそ、日本を世界に紹介する最高のオペラであることは論を待たず、日露戦争の頃に創られ、日本を正しく知ることは不可能であった頃の止むを得ない誤認を正すのは、日本人オペラ関係者の責務であると考えます。  それは、演出まで散々に間違った「マダマ バタフライ」を、ヨーロッパの歌劇場で歌わされていた頃からの、小生の悲願でありました。

 小生の原語での日本誤認改訂版はモレッティ総監督に渡してあり、当然のことながら小生は無償での提供を申し出ましたが、それを彼が今後の彼のフェステイヴァルでの「マダマ バタフライ」公演に使用してくれることを心から願っております。

 今回の延期は、経済に主点がいき、文化の発信が下手な日本で、世界にまだ知られていない日本を正しく伝えるにはどうしたらいいのかを考え、イタリア側も要請しているように、近い将来におけるこのプロジェクトの倦土重来を期そう、という転機になることを我々は確認しあいました。  お世話になった皆様に心からの感謝を申し上げるとともに、今後の変わらぬご指導を何卒お願い申し上げます。

2008年4月吉日
NPOみんなのオペラ 芸術総監督
オペラ歌手 岡村喬生


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